Luca・Elfimeta

新大陸シノネア大陸の勢力の一つ「魔法都市メフェルフィア」にある「クロッツェン教会」のシスター。

シスターになる前は大陸の主勢力「フロムニカ王国」の民であったがある日双子の弟ミカと共に人攫いに捕まってしまう。

陽が射さない部屋、何かを唱える大勢の大人の人、顔は見えなかったがそれより横たわるミカを心配そうに手を縛っていた縄を何とか酷いて横たわりながらも抱きしめた。

他にも同じように捕まった人、それを取り押さえる人、断片的な会話が耳に流れてきた、ただ、混乱しながら動かなくなった人の陰に隠れながら、ミカを隠すように覆うように、抱きしめて。

痛む頭と右眼、逃げ出そうとすればバレてしまう、じっとじっと、痛みにも声を殺して。

暗い空間に大きい音が鳴り響く、慌ただしく状態が変化していくことに、ついていけなくなるものの痛みも、怖さもだんだんと和らいでいった元居た集団を囲むように、いいやその中心に居る何かを取り囲むように、その人たちは立って私たちを庇うように立ってくれた。
その事件後も、密かに教会に保護されるように生活していたが、フロムニカ王国の治安はまた悪くなってきたのを、噂で度々聞いていた。

そうして両親に魔法都市へ亡命が決まった。